2022年7月15日

市場分析

燃料価格のヘッジを目的とした原油取引

oil price v fuel price
oil price v fuel price

ガソリン代が過去に類を見ないほど上昇し、何億人もの人々の生活の質に影響を及ぼしていますが、個人投資家には、原油価格や燃料価格の上昇によるコストを相殺するための戦略があります。 原油のテクニカル分析にざっと目を通したら、2022年以降に原油取引を行うメリットを1つ考えてみましょう。

原油のテクニカル分析

テクニカル分析によると、米国石油は$106.25で上昇トレンドを突破した後、再び下落して$100を下回りました。

トレンドラインのブレイクで見る2022年の原油の価格履歴
トレンドラインのブレイクで見る2022年の原油の価格履歴

現在、$94.50~$102の価格帯で推移している米国石油は、フィボナッチリトレースメントの50%~38.2%の間を行き来し、強力なレジスタンスラインとなっている38.2%の水準に直面しています。 このまま直近の下落が続くと、原油価格はサポート2まで下がる可能性があります。

フィボナッチリトレースメントで見る2022年の原油の価格履歴
フィボナッチリトレースメントで見る2022年の原油の価格履歴

つまり、原油は買われすぎで高値になっているため、空売りのチャンスに見えるかもしれませんが、長期トレンドはそうではないことを示唆しています。 現在の値動きを考えると、原油取引は今のところリスクが高いかもしれません。

原油取引の基礎知識

通常のヘッジファンドによる吊り上げと売り叩き以外に、今日の原油価格に最も大きな影響を与える2つの要因は、戦争と企業利益です。 需給関係は依然として不安定であり、緩和や安定の兆しは見えません。 

不確実性に加え、世界の産油国が過去12か月間にわたって生産を大幅に遅らせているため、誤った希少性を引き起こしています。 石油採掘量削減の命令は、大手石油会社のトップが自ら下しました。 複数の製油所が正当な理由もなく採掘量を減らしたため、米国や主要国、および世界中の自動車を運転する人々の不満が高まっています。

先週、米国のジョー・バイデン大統領は、理由が暴騰による短期的な利益の追求に過ぎないことを誰もが分かっているにもかかわらず、大手石油会社に対して市場を安定させるために増産していない理由を説明するよう要求しました。

米国のジョー・バイデン大統領は、石油会社に宛てた書簡の中で、「戦時下において、製油所の利潤が通常よりはるかに高く、米国の家庭を直撃することは容認できない」と述べました。

しかし、給油所でピンチを感じているのは米国民だけではありません。 全世界で燃料価格が2倍になり、失業率の上昇と世界的な小売業の売上減少に拍車をかけています。 石油会社が巨額の利益を祝う一方で、世界は再び不況に見舞われないように苦心しています。

金融界は悲観ムード一色ですが、個人トレーダーには、インフレの打撃を和らげる方法があるかもしれません。

燃料費を相殺するため原油先物取引

これは燃料費ヘッジと呼ばれ、航空会社、海運会社、運送会社など、燃料を大量に消費する業界でよく利用されています。 昔から行われていますが、同じ価格の仕組みは企業だけでなく個人でも使えます。

原油の買いポジションを建てて価格が上昇した場合、燃料価格も上昇する可能性が高いです。 給油では勝てませんが、取引プラットフォームでは利益を上げられます。 同様に、原油やガソリンの価格が下がると、トレードの結果はマイナスになりますが、次回給油する際に節約できるため、利益を上げることができます。

原油価格と燃料価格の5年比較
原油価格と燃料価格の5年比較

燃料価格のヘッジを開始するには、まず、1週間の平均的な燃料使用量を計算します。 燃料価格が$0.10上昇した場合、それによってどの程度の追加費用が発生するのでしょうか? 次に、取引プラットフォームに移動し、燃料価格の上昇を相殺する利益を得るには、どの程度米国石油を買う必要があるのかを計算します。

ガソリンスタンドは、現在の市場価格ではなく、タンカーに支払った金額に基づいて燃料価格を設定するため、一時的な価格のズレを考慮に入れてください。 定期的に注文を発注したり決済したりすることをお勧めしますが、注文を持ち越すことがある場合でも、Exnessではスワップ手数料が課されません。

これは絶対確実な戦略なのでしょうか? いいえ…絶対に違います。 市場は常に予測不可能ですが、計算を正しく行った場合、原油とガソリンの小売価格の乖離のみが問題を引き起こす可能性がありますが、そのような事態は過去30年間発生していません。

まとめ

過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではないことにご留意ください。テクニカル分析は、現時点での売買の機会を示唆するものではありません。 市場はいつものように、予想外の展開になるまでパターン通りに動きます。 トレードする資産にかかわらず、いずれは予想外の展開になるので、節度あるトレードを心がけて資金管理を慎重に行いましょう。 燃料価格のヘッジは今のところ有効かもしれませんが、皆が行うと、史上初の原油価格と燃料価格の乖離が発生するかもしれません。

特にExnessの高レバレッジをご利用の場合は、決済逆指値(S/L)を値動きが活発な価格帯の近くに設定することを忘れないようにしましょう。

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